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  • コラム

2025.08.29

攻めのDXで企業ブランドを高める ― AIが可能にする「成長直結DX」という新たな視点 ―

近年、多くの企業が「DX(デジタルトランスフォーメーション)」に取り組んできました。しかし、その多くは業務の効率化やコスト削減に留まり、「現場を知らない人が言う机上の空論だ」と受け止められたり、社員が自分事化できずに浸透しきれない、という実情が目立ちます。

本来、DXは単なる“改善”で終わるべきものではありません。社員一人ひとりが「自分にメリットがある」「成長につながっている」と実感できて初めて、組織全体を変える力を持ちます。いま求められているのは、効率化に留まらない「攻めのDX」。そして、その中核となるのが、AIによって実現される 「成長直結DX」 です。

成長こそが企業を強くする

では、なぜ“成長”にこだわる必要があるのでしょうか。
企業の成長は結局のところ、社員一人ひとりの成長に支えられています。そしてその成長を企業の方向性に沿って積み重ねていく仕組みが、いわゆる「ブランディング」です。

特に重要なのが「インナーブランディング」。これは社員が企業の理念や価値観を自分の行動に結びつけることです。ディズニーランドのキャストのように、個々の行動がブランド体験そのものを形づくる――これが企業を強くする原理原則です。

つまり、DXが単なる効率化に留まってしまうのではなく、社員の行動や成長を後押しする仕組みとして機能したときに、初めてブランド価値向上に直結するのです。

成長直結DXを支える二つの基盤

では、どうすれば「成長直結DX」を実現できるのでしょうか。
そのために必要なのが次の二つの基盤です。

行動の可視化 ― 成長の起点を知る

日報・週報、1on1での対話記録、人事評価、さらには日常業務のログなど、社員がどのような行動をとっているのかは散在するデータの中に埋もれています。
これらをAIに統合的にインプットすることで、「ブランドコンセプトに沿った行動ができているか」をリアルタイムに把握できます。

行動が可視化されることで、オンボーディング期のリスクも早期に発見でき、離職防止やモチベーション維持にもつながります。まさに“成長の起点”を明確にする仕組みです。

成長指標の定義 ― 方向性を示す

「何をもって成長とするのか」が定義されなければ、行動の可視化は単なる監視で終わってしまいます。そこで必要になるのがスキルマップとスコア化です。

AIを用いれば、外部市場や業界トレンドを踏まえたスキルマップを短時間で作成できます。さらに、社員のスキルをスコア化することで「現状」と「目標」のギャップを可視化できます。これにより、成長の方向性と優先順位が誰の目にも明らかになります。

可視化から定義へ、そして成長に結びつくDXへ

③ 成長直結の業務DX ― 成長を加速させるAI活用

そして、この①行動の可視化と②成長指標の定義という基盤があるからこそ、③ 成長直結の業務DX が可能になります。

これまでの業務DXは「時間がかかるもの」「定型的なもの」を対象に効率化を進める傾向がありました。しかしそれでは「作業が楽になった」以上の価値を生みません。

成長直結DXでは、業務そのものを「社員の成長を加速させる機会」として再定義します。AIは単に業務を肩代わりするのではなく、社員のスキル向上に直結する役割を担うのです。

事例① 提案資料作成AI

従来のDXでは「提案資料を早く作れる」という効率化のメリットが中心でした。しかし成長直結DXでは違います。AIがベースの提案資料を作成することで、営業担当者は「資料構成のロジック」や「顧客課題と解決策の結びつけ方」といった思考プロセスを短時間で学び取ることができます。これにより、単なる作業効率化ではなく、自らの提案力や課題解決力を高めることが成果となります。

事例② 設計レビューAI

設計業務ではレビューに膨大な時間がかかり、指摘の質もレビュアーに依存する傾向がありました。AIを導入すれば、過去のナレッジや品質基準を踏まえてレビューを自動で行うことができます。効率化はもちろんですが、より重要なのは、設計者がAIからの指摘を通じて「自分の思考の癖」「不足している観点」を学べる点です。これにより設計力そのものが磨かれ、個人の成長に直結します。

DXを「成長の仕組み」へ

このように、成長直結DXは「業務の効率化」に留まらず、社員一人ひとりの学びと成長を促進します。そしてその積み重ねが企業全体の成長となり、ブランド価値の向上へとつながるのです。

単なる改善で終わるDXから、成長を生み出す攻めのDXへ。
その実現を可能にするのが、AIの力です。

攻めのDXに取り組みたいとお考えでしたら、ぜひ私たちにご相談ください。