- 事例紹介
2025.06.16
「頻繁なシステム変更に追いつけない」から脱却。Azure × ラボ型体制で、止まらないヘルスケアアプリ運用を実現
「また機能追加？」「運用側が追いつかない」──
これは、ある大手ヘルスケア企業様のインフラ担当者が、開発部門と向き合うたびに抱えていた悩みです。
同社が提供するヘルスケアアプリは、リリース後もアジャイル開発体制のもとで次々と機能が拡張されていくスピード勝負のプロダクト。しかしその裏側で、インフラ・ネットワーク設計、システム変更対応、そしてセキュリティ要件への準拠など、多くの負荷がインフラ部門にのしかかっていました。
「もう一部門だけでは支えきれない」──そんな危機感のもと、当社に声がかかりました。
クラウド化に求められたのは、「スピード」だけではなかった
要件は明確でした。
- Azureを活用したクラウド基盤の新規構築
- 拠点展開にともなうネットワーク設計
- 個人情報を扱うため、セキュリティを最優先
- システム変更にリアルタイムで対応できる体制の構築
そして最も重要だったのは、「一貫性のある支援体制」です。
開発スピードに追いつくには、従来のように「設計だけ外部委託」「運用は社内で」では間に合わない。そこで当社は、設計・構築・保守までを同一メンバーで担当するラボ型体制を提案しました。
設計した人間が、最後まで支える体制へ
プロジェクトの起点は、インフラ全体の再設計です。Azure上での構成を整理し、アクセス制御やセキュリティ設計、将来の拡張性まで見越した設計を、クライアントと密に連携しながら行いました。
また、全国複数拠点とクラウド環境をつなぐネットワーク設計も同時進行。VPN接続の構成、NWルーティングの最適化を実現し、物理拠点とクラウド間の通信も問題なくクリアしました。
そして、そのまま設計を担当した当社メンバーが運用フェーズにも参画。
当社内に設置したセキュリティルーム内のプロジェクトスペースから、システム変更への即時対応、機能追加時の構成変更、ログ確認、パフォーマンスチューニングなどを行い、リアルタイムな開発サイクルに追従することを可能にしました。
成果：止めない開発と、守り切る運用
この体制により、クライアント企業では以下の成果が生まれました。
- 機能追加に合わせた構成変更を即日対応
- ダウンタイムゼロでの保守体制を構築
- 個人情報管理基準を満たしたラボ型運用の導入
- 問題発生時も設計メンバーによる一次対応が可能になり、復旧までの時間が大幅に短縮
特に「設計を知る人が最後まで責任を持つ」という体制に対する信頼感は大きく、「やっと、開発スピードに対応できる運用チームが見つかった」と評価をいただきました。
担当者コメント（社内）
「インフラ設計も保守も別のベンダーが分担していると、どうしても齟齬が出てしまいます。今回のように一気通貫で支援できる体制を整えていたからこそ、毎週のような仕様変更にも対応できました」
まとめ：スピードと信頼性を両立する、当社のクラウド支援
「構築が終わったら終わり」ではなく、変化を前提とした運用体制まで設計する。
当社のクラウド支援は、プロジェクト単位の納品ではなく、事業成長を“止めない”仕組みづくりまでをご支援します。
クラウド基盤構築、Azure導入、ラボ型運用──
貴社に合った形で、最適な支援をご提案いたします。
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Skywillは、Azure導入からインフラ運用まで、
お客様の「止めない・守る・伸ばす」IT基盤を一気通貫で支援します。
